リーフ訪問治療院

パーキンソン病の概要

…パーキンソン病とは、スムーズな動きを実行するために必要な脳の一部に異常が起きることで発症する病気です。日本では、およそ1000人に1人がこのパーキンソン病にかかると言われています。さらにこのパーキンソン病は、60歳以上での発症が多く、60歳以上ではおよそ100人に1人が発症していると言われています。したがってパーキンソン病は今後高齢化が進むにつれて、患者さんの数が増えてくると言われています。 40歳以下発症する場合は若年性パーキンソン病とも言われます。パーキンソン病はほとんどの方は特別な要因はなく発症します。

パーキンソン病の症状

パーキンソン病の症状は次に挙げる運動症状と非運動症状の2つに分類されます。

運動症状

ふるえ(振戦)

…パーキンソン病のふるえは何もしていないでじっとしているときに起こり、動作中にはふるえが治ることが特徴です。

手に症状が強く出ることが多いですが、足や顎にも症状が出ることもあります。

筋固縮(筋肉のこわばり)

…腕や足、体幹の筋肉がこわばって硬くなり、身体がスムーズに動かず、動きが不自然になります。関節も硬くなり、とくに他人が関節の曲げ伸ばしをする際に抵抗があり、カクカクしたぎこちない動き(歯車現象)をします。さらに筋固縮は痛みや関節拘縮の原因にもなります。

動作緩慢(無動)

…動き出しに時間がかかり、動きそのものも遅くなります。歩く速度も遅くなったり、歩幅も小さくなったりします。さらに、字が小さくなる、声が小さくなる、顔の表情が固くなるなどの症状も出現します。

姿勢反射障害

…体の傾きに対してバランスがとりにくくなり、さらにバランスが崩れた時にすぐに足が出にくくなり、転倒しやすくなります。

すくみ現象

…すくみ現象は動作の開始時にその動作が止まってしまう現象です。すくみ現象はパーキンソン病の特徴的な症状ですが、全てのパーキンソン病患者さんに生じるわけではありません。すくみ現象が1番多く出やすいのは歩行の開始時で、すくみ足とも言われます。

姿勢異常

…首や体幹部に筋固縮が起こると首下がりや体幹の前屈、側弯のような姿勢異常を起こします。歩行時に姿勢が悪化したり、座位で姿勢が傾いてしまったりしてしまいます。

一方、パーキンソン病で運動と関連しない症状を非運動症状と呼び、非運動症状には、自律神経症状、精神症状、嗅覚低下や睡眠障害などがあります。

自律神経症状

…自律神経とは、全身の内臓や器官を支配して調節している自律神経がバランスを崩し、全身に多くの症状が出ます。具体的には、便秘や頻尿、めまい、起立性低血圧、睡眠障害などがみられます。

精神症状

…精神症状とは、うつや不安などの症状、何事にも興味が薄れたり行動意欲が低下する(アパシー)、幻覚や妄想、錯覚などの症状がでます。

認知機能障害

…外部からの刺激に鈍くなったり、判断力や記憶力が低下したりします。認知症とよく似た状態になることがあります。

パーキンソン病による日常生活のリスクや障害

筋力低下

…筋固縮、動作緩慢(無動)や無気力により、運動機会や運動量が減り、徐々に筋力が低下しく可能性があります。筋力低下により、歩行、起立、移乗、寝返りなどができなくなると介助量も増えていく可能性があります。

歩行困難

…筋力低下や関節拘縮の影響で、歩行が難しくなり、杖や車イスが必要となります。長時間の座位姿勢では褥瘡のリスクがあるため注意が必要となります。

転倒

…筋固縮、姿勢反射障害、すくみ症状(すくみ足)、姿勢異常や筋力低下の影響で転倒しやすくなる可能性があります。

関節拘縮

…筋固縮、動作緩慢(無動)や無気力により、運動機会や運動量が減ったり、関節を動かすことが少なくなったりすることで関節拘縮をきたす可能性があります。拘縮を起こすことによって、関節の可動域が制限され更衣や運動に支障をきたします。

寝たきり(褥瘡)

…運動症状全般や無気力、転倒、関節拘縮により、運動機会や運動量が減ると、筋力の低下が進み、寝たきりになってしまう可能性があります。

褥瘡(床ずれ)

…寝たきり状態や車椅子生活をきっかけに、同じ部位への圧迫が続き血流が滞ってしまうと、皮膚の病変(褥瘡)が生じる可能性があります。お尻(特に仙骨部)や体の背面、踵(かかと)などに好発し、ひどくなると潰瘍や細菌感染を起こす可能性があります。

認知症

…活動量の低下や、人との会話の減少などで脳への刺激が減り、脳の働きが低下すると、認知症が進行する可能性があるといわれています。

パーキンソン病に対するリハビリの方法、効果

…リハビリをすることで上記のリスク軽減の効果が期待できます。筋力の低下を防ぐ運動をしたり、関節を動かしたりすることで、転倒予防や関節拘縮予防、寝たきり予防の効果が期待できます。運動で関節を動かすことで、硬くなった筋肉をほぐし、姿勢を改善することで呼吸がしやすくなったり、自律神経の症状を改善することができると言われています。さらに、運動によって便秘改善、鬱症状予防、認知症予防にも効果があると言われています。パーキンソン病は進行性の病気ですが、リハビリによって進行の緩和や運動機能を高めることは可能です。運動機能を高め、日常生活動作改善することで生活の質の向上をしていきます。

パーキンソン病に対する鍼灸マッサージ(鍼)の方法、効果

…鍼灸マッサージを実施することで、運動の障害となる筋肉や関節の硬さを軽減し、運動のリスクを減らしていきます。硬くなった筋肉や関節をほぐすことで、転倒予防や関節拘縮予防、寝たきり予防の効果が期待できます。さらに、マッサージにて血流を改善することで、褥瘡予防や痛みの改善も期待できます。マッサージにて関節を動かすことで、硬くなった筋肉をほぐし、姿勢を改善することで呼吸がしやすくなったり、自律神経の症状を改善することも可能です。

パーキンソン病の方の対応で当院が大切にしていること

パーキンソン病は治療とリハビリにて症状の進行を緩やかにすることができます。

当院では転倒防止のため、下半身の運動を多く取り入れ、運動能力の維持や改善をして、生活の質の向上を目指します。さらに、マッサージや関節可動域訓練を実施して、関節の動き改善、維持することで生活の質の向上を目指します。

ご家族様と健全な生活を過ごすためにも、日々変わる症状や患者様の気持ちをしっかりと把握し、寄り添いながら、無理のない範囲でリハビリや治療をしていくことで、症状の進行を少しでも遅らせることが大切だと考えております。

「パーキンソン病」に困ったらリーフ訪問治療院へ

リーフ訪問治療院では、積極的にパーキンソン病に対するリハビリ、鍼灸マッサージを行っております。岡崎市、安城市、幸田町エリアでのパーキンソン病の患者様は是非一度ご連絡ください。ご自宅や施設へ訪問し、丁寧な対応を提供いたします。

さらに、リーフ訪問治療院ではご高齢者様や障害がある方で、通院が困難な方に対して医療保険を用いた施術を行ってまいります。是非お気軽にご連絡ください。

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